カンジダ食道炎

カンジダ食道炎とは

カンジダは普段から私たちの口や腸、皮膚などに常在するカビの一種です。健康なときは体の免疫がうまくカンジダ菌の増殖を抑えているのですが、体の抵抗力が弱まると、必要以上に増殖してしまうことがあります。

その結果、食道の内側に白い点々や斑点ができはじめ、カンジダ食道炎と診断されます。

カンジダ食道炎の主な原因

カンジダ食道炎は、以下のような状況で発症リスクが高まります。

免疫機能の低下

その他の要因

カンジダ食道炎の状況別症状

カンジダ食道炎はほとんど症状がありません。まれに、胸部の痛みや不快感、飲み込みにくさや痛み、胸やけなどの症状が出ることがあります。

カンジダ食道炎の症状は、逆流性食道炎などの他の食道の病気と似ていることがあるため、自己判断は避けましょう。特に食べ物や飲み物を飲み込むときに痛みがあったり、胸に痛みがあったりする場合はご相談ください。

カンジダ食道炎の診断

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

もっとも一般的で確実な診断方法です。内視鏡を用いて食道を直接観察し、カンジダ感染による白色の斑点や偽膜(表面に形成される膜状の物質)を確認します。必要に応じて組織の一部を採取(生検)して、顕微鏡での観察や培養検査を行うこともあります。

カンジダ食道炎の診断には、症状や検査結果を総合的に判断することが大切です。特に内視鏡検査は直接病変を観察できるため、最も信頼性の高い診断方法とされています。

カンジダ食道炎の治療

カンジダ食道炎の多くは治療の必要性が乏しく、経過観察されます。症状がある場合やカンジダの繁殖が多い場合では、抗真菌薬の内服で治療を行い、同時に免疫低下を来すような疾患の検索を行います。

カンジダ食道炎と似た症状を示す病気

カンジダ食道炎の症状は、以下のような他の疾患と似ていることがあります:

これらの疾患は症状だけでは区別が難しいため、正確な診断のためには専門医による適切な検査が必要です。

当クリニックでのカンジダ食道炎の診療

カンジダ食道炎の多くは、自覚症状がなく、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)を受けた時に偶発的に発見されることが多いです。それぞれの患者さんの病状に合わせてフォローの間隔、治療の必要性について説明いたします。カンジダ食道炎でお悩みの方、または症状に心当たりがある方は、当クリニックにご相談ください。

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