発熱外来

発熱外来とは

発熱外来とは、発熱や風邪の症状がある患者さんを対象とした専門の外来診療のことです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を機に、多くの医療機関で設置されるようになりました。

発熱外来の主な目的は以下の通りです。

  1. 発熱患者を他の患者さんと分けて診察することで、院内感染のリスクを低減する
  2. 感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など)の早期発見と適切な治療
  3. 重症化リスクの評価と必要に応じた入院調整

発熱外来の受診が必要なケース

以下のような症状がある場合、発熱外来の受診がおすすめです。

発熱に関する症状

呼吸器症状

その他の症状

特に以下の場合は、早めの受診をおすすめします。

発熱外来を受診する前に

発熱外来を受診する前に、以下の点に注意しましょう。

事前の電話連絡

多くの医療機関では感染症対策のため、発熱症状がある場合は事前に電話で連絡することを求めています。電話での問診を通じて、適切な受診時間や入口などの案内を受けられます。

必要な持ち物

移動手段

可能であれば公共交通機関の使用は避け、自家用車やタクシーなどを利用しましょう。どうしても公共交通機関を利用する場合はマスクを着用し、手指の衛生に配慮したうえで、会話を控えるなどの対策を徹底しましょう。

発熱外来での診察の流れ

発熱外来での一般的な診察の流れは以下の通りです。

1. 受付・問診

まず受付で必要書類を提出し、症状や経過について詳しい問診を受けます。この際、以下のような情報を聞かれることが多いです。答えられるように準備しておきましょう。

2. 検査

症状や問診の結果に基づいて、必要な検査が行われます。一般的な検査には以下のようなものがあります。

3. 診察

医師による診察では、以下のような評価が行われます。

4. 診断と治療方針の説明

検査結果と診察所見に基づいて、診断と治療方針の説明があります。

5. 処方と療養指導

必要に応じて薬が処方され、自宅療養の方法についての説明があります。

発熱外来受診後の注意点

発熱外来を受診した後は、以下の点に注意しましょう。

自宅療養中の注意点

症状悪化時の対応

以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関に連絡しましょう。

療養解除の目安

療養解除の目安は疾患によって異なりますが、一般的には以下のような基準があります。

実際には診察を受けた医師の指示に従ってください。

発熱時の自己ケア

発熱外来を受診する前や医師から自宅療養を指示された場合は、以下のような自己ケアを心がけましょう。

安静と休息

体力を回復させるために、十分な休息をとることが大切です。無理に活動せず、安静に過ごします。

水分補給

発熱により失われる水分を補給するために、こまめに水分を摂りましょう。水やお茶、スポーツドリンク(塩分や糖分の補給)などがおすすめです。

室温と湿度の管理

室温は20〜25℃程度、湿度は50〜60%程度に保つと快適に過ごせます。特に乾燥する季節は加湿器の使用も検討しましょう。

適切な服装

熱がこもらないよう、通気性の良い服装を選びましょう。発汗後は着替えることで、体温調節を助けます。

まとめ

発熱外来は、発熱や風邪症状のある患者さんを専門に診る外来です。感染症の早期発見と適切な治療、そして院内感染の防止を目的としています。

発熱や風邪症状がある場合は、まず電話で医療機関に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。発熱外来では、問診、検査、診察を通じて適切な診断と治療が行われます。

当クリニックでは、患者さんの症状に応じた丁寧な診療を心がけ、不安な気持ちに寄り添いながら、適切な医療を提供しています。発熱でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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※受診の際に予約の必要はありません

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