人間ドックは、病気の予防と早期発見を目的とした総合的な健康診断です。通常の健康診断よりも検査項目が多く、より詳細な検査を行うことで、さまざまな疾患のリスクや初期症状を発見できます。
当クリニックでは、最新の医療機器と専門医によるきめ細かな検査・診断で、受診者の皆様の健康維持をサポートしています。
人間ドックで行われる主な検査項目

人間ドックにはさまざまなコースがありますが、標準的な人間ドックに含まれる主な検査項目をご紹介します。
基本検査
- 問診・診察:現在の健康状態や既往歴、生活習慣についての聞き取りと診察
- 身体測定:身長、体重、BMI、体脂肪率、腹囲測定
- 血圧測定:安静時の血圧を測定
- 視力・聴力検査:視力と聴力の測定
- 心電図検査:心臓の電気的活動を記録し、不整脈や虚血性心疾患などを調べる
- 眼底検査:眼の奥にある網膜や血管の状態を観察
- 眼圧検査:緑内障のスクリーニング
血液検査
- 血液一般:赤血球数、ヘモグロビン量、白血球数、血小板数など
- 肝機能:AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALP、総ビリルビンなど
- 腎機能:クレアチニン、尿素窒素、eGFRなど
- 脂質代謝:総コレステロール、HDL・LDLコレステロール、中性脂肪
- 血糖代謝:空腹時血糖、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、インスリンなど
- 尿酸:高尿酸血症・痛風のリスク評価
- 甲状腺機能:TSH、FT3、FT4など
- 腫瘍マーカー:CEA、CA19-9、PSA(男性)、CA125(女性)など
尿検査
- 尿一般:尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿ウロビリノーゲンなど
- 尿沈渣:尿中の細胞成分の顕微鏡検査
便検査
- 便潜血検査:大腸がんのスクリーニング
- 便培養検査(オプション):腸内細菌叢の検査
画像診断
- 胸部X線検査:肺や心臓の状態確認
- 腹部超音波検査:肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの状態確認
- 上部消化管検査:胃部X線検査(バリウム検査)または胃カメラ検査
- 頸動脈超音波検査:動脈硬化の評価
呼吸機能検査
- 肺活量測定:肺の換気機能を評価
男性向け検査
- 前立腺検査:PSA(前立腺特異抗原)検査
人間ドックのオプション検査
基本コースに加えて希望や年齢、性別、家族歴などに応じて追加できる主なオプション検査を受けられます。詳しくは、以下です。
消化器系オプション
- 大腸内視鏡検査:大腸の粘膜を直接観察
- 腹部CT検査:腹部臓器を断層的に詳細に観察
- 胆道系検査:MRCPなどによる胆道系の精密検査
- ヘリコバクター・ピロリ菌検査:胃がんリスク評価
脳・神経系オプション
- 脳MRI・MRA検査:脳の状態や血管の異常を詳細に調べる
- 頚動脈超音波検査:頚部の動脈硬化を評価
呼吸器系オプション
- 肺CT検査:肺の詳細な画像診断
- 喀痰細胞診:肺がんのスクリーニング
CT・MRCP・MRI・MRA・BCT検査は連携施設での検査となるため、「連携施設での検査となります」
人間ドックを受ける際の注意点
検査前の注意
- 食事制限:前日の21時(夜9時)までに食事を済ませ、それ以降は検査終了まで食事は禁止です。
消化の悪いもの、脂肪分の多いもの、アルコール類は避けてください。
お飲み物は、検査2時間前までコップ1杯(200ml)程度の水は摂取可能です。
それ以降は何も飲まずにお越しください。
当日の持ち物
- 健康保険証またはマイナ保険証
- 予約票や案内状
- 眼鏡やコンタクトレンズ(使用している方)
検査結果の確認と活用
- 結果が届いたら必ず内容を確認し、理解できない点は医師に質問しましょう
- 要精密検査の指摘があった場合は、速やかに受診しましょう
- 検査結果を健康管理に活かし、生活習慣の改善に役立てましょう
まとめ – 人間ドックで健康な未来を
人間ドックは、病気の早期発見と予防のための重要な健康管理ツールです。一般的な健康診断よりも詳細で広範な検査を行うことで、より多くの健康リスクを早期に発見し、適切な対応を取れるのです。
年齢や健康状態、家族歴などに応じた適切なコースを選択し、定期的に受診することで、将来的な健康リスクを低減し、健やかな生活を送るための基盤を作りましょう。
当クリニックでは、最新の医療機器と専門医による質の高い人間ドックを提供しています。検査結果についても丁寧に説明し、必要に応じて生活習慣のアドバイスや適切な医療機関の紹介を行っています。
健康への第一歩として、ぜひ人間ドックをご検討ください。皆様の健康維持・増進のお手伝いをさせていただきます。